桓武天皇陵

JR桃山駅を降りて、東へ向かうと杉並木の御陵参道が上り坂でつづきます。

途中、左へ曲がる桓武天皇陵への参道が現れますが、木々が生い茂り、土の香りに包まれた涼しい道です。

桃山丘陵西斜面の、標高60から70mの丘陵のややなだらかになった部分に、径約50mの偏平な円丘が築かれ、その外側を東西66m、南北73mの方形に石垣、玉垣が築かれています。

桓武天皇陵の位置は、観光用の新伏見城の西側にあり、旧伏見城本丸(現在は明治天皇陵)の堀の外側に設けられた武家屋敷跡になります。


【第50代 桓武(カンム)天皇】

(以下、新人物往来社別冊歴史読本入門シリーズ『歴代天皇125代』より抜粋)

①生誕~崩御(御寿):天平9~延暦25.3.17 (70)

②御名・異称:山部(ヤマノベ),日本根子皇統弥照尊(ヤマトネコアマツヒツギイヤテラスノミコト),柏原天皇

③御父:光仁(コウニン)天皇

④御母:高野新笠(タカノノニイカサ)(贈太皇太后)

⑤后妃:皇后・藤原乙牟漏(オトムロ)、夫人・藤原旅子(贈皇太后)

⑥践祚・即位(在位年間):天応1.4.3 践祚 天応1.4.15 即位 (25)

⑦皇居(所在地):平城宮、長岡宮(向日市鶏冠井)、平安宮(京都市上京区)

⑧御陵(所在地):柏原陵(京都市伏見区桃山町)

⑨逸話:この天皇は35歳で皇太子に立てられ、45歳で即位すると、律令政治の振興に努めた。奈良の都を捨てて新しく山城の長岡に10年近く遷都したが、ついで、平安宮を造成し、今日の京都の基礎を開いた。この治世には、勘解由使(カゲユシ)を設置して、地方行政をひきしめたり、坂上田村麻呂らをして蝦夷を平定せしめた。また『続日本紀』の完成、『延喜交替式』の編纂なども行われている。

⑩御製:このごろの 時雨の雨に 菊の花 ちりぞしぬべき あたら其の香を

・参拝時間 8:30-17:00
・最寄り駅 京阪本線「丹波橋」徒歩13分/JR奈良線「桃山」-分
・url http://goo.gl/OE1Ms0
・地図 http://goo.gl/vdttpj
*情報は記事を書いた時のものです。
2008年12月 5日 11:06 | コメント(0) | トラックバック(0)