油懸山地蔵院西岸寺

"油掛町"という町名にも由来する"油懸地蔵尊"が祀られているお寺です。

地蔵尊は、高さ1.7m幅80cmの花崗岩の表面に、像高1.27mの立像を厚肉彫りしたもので、彫法は鎌倉時代のものと思われる。

油をそそいで祈願されるため、表面がテカテカ光っています。地蔵尊を拝見しましたが、心が安らぐようなとてもやさしいお顔です。

住職もとても親切な方でいろいろと説明していただきました。どうもありがとうございました。


【油懸地蔵尊のおこり】

昔、山埼に住む油商人が地蔵尊の門前でころんで油桶を落とし油を流してしまいました。

たいそう落胆した商人でしたが、残った油を地蔵尊にかけて帰りました。ところが、このときから商売が繁盛して大金持ちになったというお話があります。

以来、地蔵尊に油をかけて祈願すれば商売繁盛、願望成就、とくに商家の信仰をあつめたそうです。


【油懸山地蔵院西岸寺の由来】

もともと定朝作の阿弥陀如来像を本尊とするお寺でしたが、文保元年(1317)、近くの伏見宮の舟戸御所の別殿が寄進され、下三栖村に祀られていた地蔵尊を境内に移すなどして壮麗な堂宇(堂の建物)が並んでいたといわれている。

・最寄り駅 京阪本線「中書島」より徒歩6分/京阪本線「伏見桃山」より徒歩8分/近鉄京都線「桃山御陵前」より徒歩8分
・地図 http://goo.gl/L1Oz9C
*情報は記事を書いた時のものです。
2008年12月 5日 11:13 | コメント(0)